昼ごはん食べながら、『新報道2001』、録画で見ました。
でゃあ、びっくりするなあ。私が3日間かけてコンコンと
「日本国内の子供の貧困を語るときは、絶対的貧困率ではなく、
日本国内の相対的貧困率を見なければまったく意味がありませんよ。
絶対的貧困率なんか持ち出す奴は、ちゃんちゃらおかしいですよ」
って説明してたら、その端から、安倍首相が、
子供の小遣いの使い道に「貯金」が急増していると問われて
「貧困と言うが、絶対的貧困と相対的貧困がある。
これは相対的貧困の話。絶対的貧困なら、貯金はできない」
なんて言ってるし。
6人に1人の子供が貧困であるということと絡めて、子供のお小遣い
の使い道「貯金」について議論されてたんだけど。
そもそも、子供の小遣いどころか、大人でも貯金ゼロの世帯が30.9%も
存在するんですよ。それを格差と言わずしてなんと言うわけ?
貯金ゼロの理由のぶっちぎりトップは、「賃金が減って貯蓄を崩した」=59.6%
なんですよ。これを見ても「我が政権になって、給料は上がっている!」
とドヤ顔で豪語してしまう首相って、なんじゃいな。
番組で示されていた「子供のお小遣いの使い道アンケート」は、
1位/お菓子 2位/漫画 3位/文房具 4位/貯金
この「4位/貯金」の急増をネタに、子供の貧困に話をつなげたくて
使ったのだろうけど、誰かが、
「子供が将来不安を感じて学費を貯金している」と言っていて、
思わず、はむはむしていたご飯を、ボハッと噴き飛ばしてしまった。
そりゃ、好き放題お金を使える浮かれた空気じゃないことは、
子供も感じ取っているに違いないけれど、
そもそもは、子供に小遣いが渡せるレベルの家庭でも、
将来不安のために買い控えており、少しでも貯蓄にまわさねばと
考えているから、親だって、子供に小遣いを渡しながら
「お金は大事に貯金しなさいよ」と教育しているんじゃないのかなあ?
さらに言えば、そのアンケートの出所は、大手おもちゃ会社だよ。
900人の親子にネットで2日間調査したもので、内容を見ていくと、
「親からもらうお小遣いの平均額」「祖父母からの平均額」とか、
「両親よりも祖父母のくれるお小遣いの金額のほうが大きい」とか、
「月額いくらもらっていて、どんなおもちゃ金を使っているのか」とか、
はっきり言って、目的は、商売のための市場調査なんです。
私が企業の企画者だったら、
『なるほど。それならば、金を出しやすい祖父母をターゲットに、
現在のお小遣い価格1848円よりもやや上乗せした金額で、
子供が欲しがりそうなものを買い与えたくなるCMプランを練ろう』
と考えますよ。
だってそのための資料だもん。
そのなかに、貧困問題に関わる設問なんて微塵も存在してません。
はあ・・・びっくりするなあ。
小林先生から、ライジングで、と言っていただいたので、
まとめて加筆して、週明け火曜日の配信にしたいと思います。